データの話
夏の夜が何℃になるかを、標高から出す
「夏でも涼しい」を、標高ではなく気温そのもので出しました。以前は標高700m以上を涼しいと見なしていましたが、標高は間接的な指標で、実際に逆転します。北海道の標高631mの施設は8月の夜が11.3℃、九州の標高792mの施設は19.8℃です。高いほうが暖かい。
そこで気象庁のアメダス平年値(1991〜2020年の日最低気温・月平均)を使いました。全国919地点の値を取り、施設ごとに最寄りの観測所を選んで、標高差を0.6℃/100mで補正しています。収録1503件のうち1459件に付きました。
8月の夜がもっとも低いのが旭岳青少年野営場の10.9℃(標高1055m)、もっとも高いのが竹富島の27.3℃です。18℃以下は464件でした。
推定値であって観測値ではありません。最寄りの観測所まで30kmを超える施設と、観測所との標高差が800mを超える施設には数値を出していません。気温減率での外挿が信用できなくなるためです。盆地の底に冷気が溜まる、海に近いと下がりにくいといった地形の効きも入っていません。
作るときに2つ罠がありました。ひとつは、気温を観測していない373地点の平年値が空欄ではなく0.0になっていること。素直に読むと「8月の最低気温0℃」の地点が373件でき、全国の推定に流れ込みます。もうひとつは、観測フラグが「観測している」の地点でも6件は欠測で、やはり0.0が入っていること。仕様書に載っていない品質フラグを実データで確かめて、正常値だけを使っています。